八ヶ岳センチメンタルジャーニー

ウェア館宮部です。赤岳先月末に憧れの舞台、夢の舞台だったUTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)に出走。結果はA3(富士宮エイドステーション)にてタイムアウトにて失格・・・初めてのUTMFは何も出来ないまま終わるというほろ苦い思い出になりました。

秋が深まってきたからなのか・・・それともUTMFというビックレースの後だからなのか・・・センチメンタルな気分が山へ足を運ばせます。今回は秋の山を満喫するべく八ヶ岳テント泊登山へ行って来ました。

DAY1
履きなれたトレイルランニングシューズから登山靴へ履き替えて、軽量なトレランパックではなく重装備を背負っていざ八ヶ岳の頂へ。
登山道初日は美濃戸口から御小山尾根を経て阿弥陀岳→中岳→赤岳へ。
ジリジリと照りつける夏の日差しや虫の騒がしいくらいの声はなく、色とりどりに紅葉した登山道をゆっくり一歩ずつ進みます。時々肌を通り過ぎてゆく冷たい風は冬がすぐそばに迫っているようにも感じます。さっそく秋の山を満喫!

UTMFのときもこんな天気ならよかったのに・・・なーんて思ったり。きのこ実はキノコブーム中の宮部です。あの有名テレビゲームに出てくるキノコのモデルになったキノコを探すもなかなか見つからない!キノコ奥が深いです。カモシカキノコ探しに熱中しながら進むと突如現れたのはカモシカ!ビックリしました。阿弥陀最初のピーク阿弥陀岳へ登頂。隔てるものは何もなく空気の澄み渡った青空がどこまでも続く360°パノラマビュー!雄大な赤岳を中心に八ヶ岳連峰や南アルプス、遠くには富士山も。

阿弥陀岳から中岳・赤岳に続く尾根

阿弥陀岳から中岳・赤岳に続く尾根

阿弥陀岳への道中、久しぶりの重装備に足が攣る事態が・・・UTMFは天子山地で足腰の弱さが出てしまいペースアップやスリッピーな地面に対応できませんでした。冬の間に足腰の強化を!山の中での過ごしたゆっくりとした時間は自分自身と向き合うには丁度良く新しい目標ができました。

中岳からの南側の山々。権現岳や編笠山、遠くに富士山も。

中岳からの南側の山々。権現岳や編笠山、南アルプス。遠くに富士山も。

赤岳山頂直下。いよいよ岩だらけの登山道へ。

赤岳山頂直下。いよいよ岩だらけの登山道へ。

IMG_3562中岳・赤岳とピークを踏んだところで14:30。赤岳直下へ戻り文三郎尾根を経て行者小屋へ。文三郎尾根の分岐は強い北西の風にさらされます。奇しくもこの日は太平洋上を北に進む台風が。その影響で阿弥陀岳からの尾根は常に強風に・・・そのおかげで快晴でもあったんですけど寒かった。IMG_3564冷たく強い風に苦闘しながら15:30行者小屋へ。テント泊の受付を済ませてビールを飲みながらそそくさとテント設営と夕食を。早めの就寝で明日の登山に備えます。

DAY2
6:00登山開始!2日目は地蔵尾根から横岳・硫黄岳のピークを目指します。
IMG_3571寒いのでうだうだしながらテント撤収と朝食を済ませるとスタートが1時間も遅れてしまい反省。時間の巻き返しでやや速めのペースで地蔵尾根を登ります。
IMG_3577岩場・ハシゴ場の登山道を登ると地蔵の頭へ。正面に朝日に照らされた山々が迎えてくれました。2日目も見事な快晴で360°のパノラマビューが広がります。しかしながら(夜の間も)風は収まらず、「温かいものを飲みながら景色を見ながらのんびり」することは断念・・・。IMG_3591夜が明けて間もない空に目を引く独立峰。日本の象徴 富士山。「富士山」と聞くと連想するのはUTMF。遠くに見える富士山にいつの日かリベンジを誓う宮部でした。

横岳へ進む途中。後ろを振り返ると赤岳・阿弥陀岳の雄大な山容が。

横岳へ進む途中。後ろを振り返ると赤岳・阿弥陀岳の雄大な山容が。

三叉峠から見えた朝日に照らされる横岳・硫黄岳

三叉峠から見えた朝日に照らされる横岳・硫黄岳

↑クリックすると拡大

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2日目最初のピークの横岳に登頂。雲ひとつない秋の青空が広がり、目の前には雄大な山々の景色が!どこからもパノラマビューを楽しめる八ヶ岳!どの景色も感動的で目から涙が・・・(もちろん冷たい北風にさらされているので)

堪能したところで硫黄岳へ足を進めます。
IMG_3612横岳から硫黄岳の尾根を通過中に北風が最高潮に!目から涙、鼻から鼻水、猛烈な風にあおられバランスを崩したり、身体を傾けて前に進みます。なにより怖かったのが眼鏡が吹き飛んでしまうことでした。私は眼鏡がなければ全て無力化されてしまいます。眼鏡対策怠りました。IMG_36169:30硫黄岳登頂。シャッターを押す手が風でバタバタあおられるので中々画像が撮れず苦戦。一息ついたところで下山を開始します。

赤岳鉱泉小屋にて小休憩

赤岳鉱泉小屋にて小休憩

小腹がすいたので行動食をつまみます。本当はUTMFのときにA4(こどもの国エイドステーション)で食べる予定だったんですけどね・・・でも山よりだんごはこだわりの塩とライチからポリフェノールを抽出しカラダに吸収しやすい低分子化したオリゴノールを加えた天然素材由来のスロー行動食だなんてトレランに限らず登山中の行動食にピッタリ!あ~残っていてよかったー・・・IMG_3629赤岳鉱泉から北沢を下り美濃戸口へ。沢沿いの登山道っていいですよね。IMG_3630沢沿いの登山道を過ぎると平坦なコースへ。ここは重装備ながら少し駆け足をしながら。「テント泊の装備を担ぎながらトレイルラン」。もっと軽量化・コンパクト化すればどこまでも走ることが出来るスタイルで楽しめるのでは・・・?ふとそんなことを考えながら小走りで下山します。IMG_3632八ヶ岳テント泊登山終了!無事スタート地点八ヶ岳山荘へ戻りました。これにて八ヶ岳センチメンタルジャーニー終了!

正直、UTMFの結果に傷心しながらの登山でしたが山でのアクティビティは面白いです!
秋山の冷たく澄み渡った空気や紅葉、目の前に広がる山々の絶景を見たりするうちに新しい目標や課題・山での新しい遊び方など次のトレラン・登山を考えていました。山で凹み、山で元気を取り戻す!いい山行ができました。

高所では一足先に冬の訪れを感じさせ、麓の低山や里山ではまだまだ紅葉を楽しめるシーズンです。(しかしながらその変化を楽しめるの期間は短い)
四季の変化をアウトドアで感じるのも一興。秋のセンチメンタルジャーニーに皆様はどこへ行かれますか?

秋山登山や冬山・雪山のウェアリング(服装)やギア・シューズ選びなどアウトドア用品はさかいやスポーツにお気軽にご相談下さい。

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東京神田神保町に店を構えて70年。多くのアウトドア好きに愛される「登山・アウトドア用品の専門店」。登山・キャンプ・トレイルランニング・クライミング等、多くのアウトドア用品と専門知識を持つスタッフがお客様のご来店をお待ちしております。

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