岩殿山日帰りトレッキング
久しぶりにさかいやブログに登場の通販部「T」です。
5月中旬、日帰りトレッキングに行ってきました。
場所は山梨県大月市にある「岩殿山」。
中央線で東京から山梨方面に向かうとき、大月駅手前で右側に見えますので、
車窓からは何度も見たことがありますが、登るのは初めてです。
東京から中央線(いつもながら各駅停車です)に乗ること約2時間、
今回のトレッキングの起点となる大月駅に到着です。
駅のホームからはこれから目指す「岩殿山」が目の前に見えます。
昔は、ここに「岩殿山城」が築かれていたとのことです。
岩殿山の標高は634mでスカイツリーと同じです。
高尾山(599m)より高いのですが、スタート地点の大月駅が既に標高360mありますので、
山というよりは小高い丘といった感じです。
大月駅から登山口へは舗装道路を歩いて20~30分程。
駅から歩いてアクセスできるのは、電車移動派にとっては嬉しいです。
バス移動が必要な場合ですと、帰りの時間とか制約されますので何かと面倒ですので。
車道を左に折れ、標識に従って登山開始です。
当日は5月中旬とはいえ、山梨県の予想最高気温は30度。
熱中症にかからないように水を多めに用意しました。
歩き始めて20分程で「岩殿山ふれあいの館」という施設があります。
1階は有料ですが、2階は入場無料で富士山の写真が展示してありました。
ここの受付で、簡単なコースマップがもらえます。
ここから山頂まではずっと階段が続きます。
市内から見ても分かりますが、この山の南側は桂川に浸食されたため、
かなり急な斜面になっています。
そのため、階段で一気に高度を稼ぎます。
岩肌に張り付くようにして登山道(階段)がありますので、展望が良いです。
登り始めてすぐ雪を冠った富士山が望めました。
富士山を眺めながら登るのは気持ちが良いです。
しばらく登って中腹にたどりつくと大きな一枚岩が現れます。
その岩の上が岩殿山の山頂です。
遮るものがありませんので眺めが良さそうです。
さらに階段を登りつづけて20分程で山頂に到着。
(行きませんでしたが展望台の奥の方が標高が高いようです)
ベンチや東屋もあり休憩ができます。
そして富士山を正面に眺めることができます。
この山は高低差があまりなく短時間で登れますが、眺めは素晴らしいです。
終わりかけで少し萎れていますが、ヤマツツジも咲いていました。
真下には中央道を走る車や中央線の電車が模型のように見えます。
しっかりと休憩を取ったあとは、縦走に向かいます。
(縦走とはいっても標高1000mに満たない山ですが)
まずは西側にある「天神山」を目指します。
今登ってきた階段を下り、分岐を右に曲がると登山道らしい道になります。
急な下り坂が続きます。
地図によると180m程、標高を下げます。
登山道は砂利が多く、かなり滑りますので一歩一歩慎重に歩かなければなりません。
低山だからと思って普段履きの運動靴で来てしまったことを少し後悔しました。
もしこのコースを歩かれる方は、靴底の溝がしっかりした滑りにくい軽登山靴を履かれることをおすすめします。
できれば、ストックもあった方が下りの際に転倒を防げて安心だと思います。
その後は急斜面の登り返しです。
今回のコースは標高は高くありませんが、アップダウンがありますので累計するとかなりの上り下りをしていることになります。
この登り返しがなかなかの急登で、ところどころ岩場や鎖場があります。
低山ではありますが、どことなく冒険心を掻き立てられるコースです。
岩場を迂回するルートもありますが、せっかく来たので岩場鎖場コースを選びます。
振り返ると先ほどまでいた岩殿山が望めました。
先ほどまでいた岩殿山の頂上が目の前に見えますが、
尾根が切れ込んでいてつながっていないためここまで来るのには体力を消耗します。
木々の間から富士山。
こういった景色を見ると疲れが癒されます。
そして兜岩そばの岩場をロープを伝ってトラバース。
眺めが良いですが滑落しないように慎重に歩きます。。
兜岩からさらに登ると標高592mの天神山へ到着。
木々に囲まれていて展望はありません。
しかも、蠅が多いので休憩するような場所ではありません。
先を急ぎます。
天神山から稚児落しまでは、再度、下って登り返しがあります。
大月市街からこれらの山々を見ると大したことないように見えますが、
実際歩くとアップダウンがありますので思った以上に体力と時間を要します。
樹林帯を抜けて視界が開けると今回のクライマックス、「稚児落し」に到着です。
切り立った一枚岩の上では遮るものがありませんので見晴らしが良いのですが、
手すりなどもありませんので、高所恐怖症の私は足がすくんでしまいます。
断崖絶壁ですので、一歩間違えば数百メートル下の谷底まで垂直落下です。
これから写真の中央に写っている岩山の頂上に向かいます。
そして、その頂上から先ほどの写真を撮った場所を振り返ります。
写真の右側は切り立った崖です。
高い所が苦手な私にとっては、ここまでが限界です。
崖の上から真下を覗く勇気はありません。
高い所が好きな人は眺望を楽しめると思います。
ここからは、大月市街に向けて一気に川まで下ります。
相変わらず登山道は砂利が多くて良く滑ります。
急な下りでは、設けられた鎖やロープを頼りに下ります。
そして、登り始めてから休憩を含めて約3時間半、麓の登山口に到着しました。
今回歩いたコースは、低山にもかかわらず、岩場、鎖場、断崖など多少スリリングなところがありますので、変化に富んだトレッキングが楽しめます。
特に「稚児落し」付近の高度感ある山歩きは、なかなか低山では味わうことができないと思います。
あとは舗装された道路を川沿いに大月駅まで40分程歩きます。
相模川の上流にあたる桂川を渡ります。
大月市街を流れているにもかかわらず水がきれいです。
このまま東京まで帰っても良いのですが、
せっかく山梨まで来ましたので温泉で汗を流してから帰ることにします。
大月から中央線で甲府方面に4駅乗って勝沼ぶどう郷駅で降ります。
そこから日帰り温泉「天空の湯」までは歩いて約20分。
アップダウンがありますが、
高台にある景色の良いぶどう畑の中を歩くのは苦になりません。
そして、丘の上にある「天空の湯」に到着。
小高い丘の上に位置しています。
目の前に甲府盆地、そして遠くには雪を冠った南アルプスを眺めながら露天風呂に入れます。
山歩きの疲れが取れました。
ここから自宅のある都内までは各駅停車で約2時間。
心地よく揺れる電車の中、うとうとしながら帰宅しました。
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