富士登山(プリンスルート)に行ってきました
通販部matsudaです。
コロナ等もあって人の多い有名な山からは遠ざかっていましたが、
先日は久しぶりに富士山に登ってきました。
富士登山は実に9年ぶりです。
今回は「プリンスルート」と呼ばれるルートから登ることにしました。
聞き慣れないルートですよね?
プリンスルートとは
皇太子徳人親王殿下が、2008年に登られたルートです。
登山口は、南麓の富士宮口からとなりますが、宝永火口を横断し、御殿場ルートの六合目に合流してからその続きを登るルートとなります。
富士山中腹を半周してから登るような形のルートのため、主に南~東方向にかけての展望を楽しめるルートです。
とはいえ、コースタイムで富士宮ルートよりも1時間程度長いだけなので、思ったほどしんどくもなく、それでいて宝永火口をトレッキングできるので内容も濃く非常にオススメです!
須山口ルート
なお、富士山南麓の登山道としては、「須山口ルート」という標高約1500mの水ヶ塚公園から登るロングルートもあり、富士山のメジャールートを一通り登ったよーという人には挑戦してもらいたいですね(私も次の機会に挑戦したいと思います)
登山開始~宝永火口~七合目
さて、今回は天気予報をみて予報が一時的に快復しそうでしたので、突然富士山行きを決定しました(前夜20時に行くことに決めましたw)
カーシェアレンタルで一気に富士山五合目へ。
23時頃自宅を出発し、深夜2時すぎに到着。
そこから車中で仮眠をとり、翌朝5時前に起床し、すぐに登山開始。
寝不足でツライですが、頑張って歩き出します。
六合目まではすぐ(10分くらい)なので、ここのベンチで朝食を摂ります(総菜パン1個)。
青空が広がっており、天気は良い感じです。
ただ雲の量が多く、東の空にはつるし雲的なのも見えていたので、午後からは確実に天気は悪化しそうです。
なるべく早めの下山を心がけたいと思います。
7月上旬の平日の富士宮口登山道で、人出はそこそこ。
駐車場は夜中のうちに7割くらい埋まっていました。
ほとんどの人は富士宮口登山道を登りますが、私だけひとり、宝永火口方面へと向かいます。
誰もこっち方面には歩いてきません。
すなわち貸し切り状態です笑
すぐに宝永火口に到着。
想像以上に近いです。
プリンスルートは火口内を突っ切っていきます。
火口は全体像がわからないくらいにでっかいですが、横断するのは意外にもあっという間でした。
麓からでも、遠くからでも、飛行機からでもよく目立つ宝永火口ですが、歩いて横切るとあっというまなのはなんとも言えない感覚です。
そこから宝永山に向かってジグザグに登りますが、
ここで急にペースが落ちます。
足元はザレザレの砂礫帯なので、足が砂に飲まれて思うように歩みが進みません。
とはいえ、一歩一歩を丁寧に踏み出すことに集中していると、案外あっというまに登れてしまうものです。
宝永山馬の背(宝永山への分岐・火口の淵)に到達しました。
ここで東側の景色が開けます。
朝日が眩しいですが、ものすごい雲海で下界は臨めません。
ここから北へと20分ほど歩みを進めると、御殿場ルート六合目に合流します。
ジグザグの単調な登りを30分ほどで、七合目・日の出館着。
ここでやっと休憩を取ります。
水を多めに飲み、行動食のチョコレートを齧ります。
ここまでで登山開始から約2時間。
現時点では体調も良く、快調ペースで飛ばせています。
とはいえ、5分ほどの休憩で、再び出発です。
七合目~富士山剣ヶ峰頂上
標高が3000mを超え、徐々に空気が薄くなってきますが、まだ快調。
15分ほどで七合五勺砂走館、そしてさらに20分ほどで赤岩八合館着。
このあたりまで来ると、意識的にゆっくりペースで歩くようにしないと結構息が上がります。
まだ先は長いと思うので、大休止。20分ほど休憩します。
水を多めに飲み、チョコレートを齧る。
こまめに水分とエネルギーを摂ることを心がけます。
出発開始。
ここからは思うように飛ばせなくなりました。
標高は3300mほど。
酸素が本格的に薄くなり、すぐに心臓の鼓動が速くなってしまうので、かなりのペースダウンにて歩みを進めます。
八合目から上は、頂上までもう山小屋はありません。
(見晴館は、小屋跡地になっています)
つづら折りの単調な急登を、時折立ち止まって呼吸を整えながら登りますが、ペースは落ちる一方…。
平衡感覚が麻痺してふらつき、視野も心なしか狭い感じで、眼球を上に向けるのがしんどい。
高山病の症状なんでしょうが、富士山独特のしんどさでした。
幸いにして今回は頭痛や吐き気はほとんど起きませんでしたが…
登山慣れしていない人は、途中の山小屋でゆっくり1泊して、高所に順応することをオススメします。
9時半すぎに頂上浅間神社に到達。出発から4時間半ほどが経過しました。
ここで2回目の大休止。
食欲がありませんが、菓子パンを無理やり頬張ります。
正直いって眩暈が気持ち悪く、頂上をあきらめようかとちょっとだけ思ってしまいました。
が、少し休んで、落ち着いて思考を整えると「やはり行けるかな?」と思い直したので、腰を上げて出発。
20分強の休憩でした。
そこから15分ほどで剣ヶ峰頂上到着。
抜けるような青空が広がっており、風もなく、またそれほど寒くもなく、天気は良好。
ただ眼下の雲は厚く、下界は臨めませんでした。
まもなく天気は悪化すると思われるので、
下山は富士宮ルートで急ぎめに下ります。
HOKA oneone テンナインハイクGTXの性能に感動
御殿場ルートの大砂走を駆け下ってみたいという気持ちもちょっとありましたが、
少しでも早めに下山したいので、次回の課題に持ち越します。
富士宮ルートは、溶岩が固まってできた岩がわりとゴツゴツとしたルートで、下山時には多少注意が必要です。
しかし部分部分では柔らかい砂礫の箇所もあります。
こういった道で、HOKA oneone テンナインハイクGTXはその威力を発揮してくれました!
厚底クッションが、衝撃を吸収分散してくれて、
バインバイン!とトランポリンのごとく軽快で気持ち良い!
そうすると、歩行に勢いがついて、自然と小走り状態になってしまいます。
普通の登山靴やトレッキングシューズであれば、意識的に速度を落としてブレーキをかけてしまうのですが、
この靴だと「むしろスピードを落とすほうがしんどい」のです。笑
勢いにまかせてホッピングしておくほうがラク。
その理由は、「アウトソールの接地面の広さ」にあります。
後ろに突き出したソールが着地の衝撃を逃がし、また横にも広いために下山のときの着地時に必ずありがちな「足を挫く」というのが、今回1度も起きなかったのです。
足を挫くと、捻挫等怪我するリスクもありますし、そこまでいかなくてもその衝撃と痛みによって一気に疲労します。
ついでに心もちょっと折れかけます。
それが、このテンナインハイクでは今回完全に回避できました。
しかも小走りで飛び跳ねているにも関わらず。。
この快適性はクセになりそうです。
私は基本的にトレイルランナーではありませんが、
トレイルランナーが味わうであろう興奮を少し堪能できた気がしました。
んで、一応各合目で、小休止を挟みつつも、
山頂から五合目まで2時間で下りきることができました。
おかげで、雨に降られることもなく、
無事にお昼過ぎに下山完了。
心地よい疲労感とともに帰途へとつきました。
ホカ(ホカオネオネ)1113510 / テンナインハイクGTX
☆拡張したヒール形状によりスムースな歩き心地を実現する防水ハイキングブーツ
ホバークラフトの要素を取り入れたハイキングブーツ、「TENNINE HIKE GORE-TEX(テンナイン ハイク GTX)」は、拡張されたHubble®ヒール形状により、クッション性と推進力を高めることを実現しました。
スムースな歩き心地を実現するために設計されたこの大胆で新しいモデルは、踵からつま先までの体重移動が効率的に行えます。
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東京神田神保町に店を構えて70年。多くのアウトドア好きに愛される「登山・アウトドア用品の専門店」。登山・キャンプ・トレイルランニング・クライミング等、多くのアウトドア用品と専門知識を持つスタッフがお客様のご来店をお待ちしております。