SPA TRAIL(スパトレイル 四万to草津) レースレポート

ウェア館宮部です。
IMG_2006 先日開催された第一回SPA TRAIL(スパトレイル 四万to草津)に出店・出走して参りました。
IMG_1922当日は快晴でまさにレース日和!今大会のプロデューサーであるトレイルランナー: 鏑木 毅(THE NORTH FACE)松本 大(SALOMON)の両氏も、コースタイムよりも雄大な群馬の自然を楽しんで欲しいと前夜祭や開会式で熱望されてました。
実際、コースは全体を通して四万・野反湖・草津の秘境ともいえる大自然が随所にありランナーを飽きさせない素晴らしいコースに感じました。また、ボランティアスタッフとしてレースを支援してくれた地元の方々の温かいサポートも感動的でした。
81.4kmを制限時間15時間という厳しいレースではありますが、トレイルランニングの魅力が凝縮されたSPA TRAIL!
今回は私が体験したその一部をレポートしたいと思います! 
IMG_1927IMG_1932AM5:00スタート。気温は10℃前後と予想以上の寒さでした。改めてゴアテックスアクティブの快適さを実感しました。でも周りの皆さんは薄着・・・。スタートを前に会場は熱気に覆われてます。
IMG_1933IMG_1941スタート~第一エイドまでは緩やかな登りが約11k続きます。走りやすいトレイルなのでスピードを上げがちになってしまいますが、今回は全長81.4k。はじめは体力・走力を温存します。
IMG_1944IMG_1948程良く走ったところで第一エイドへ。ここではオレンジやバナナ、地元のパン屋さんのパンがふるまわれたり、ドリンクの補充などができます。水分はまだ十分なのでここは足早に過ぎて、第二エイドを目指します。
IMG_1953IMG_1962第二エイドへは下りのコースが続きます。が、途中に登りのセクションが数キロあり意外に体力を消耗します。IMG_1964遠くに草津の街並みが見えます。あまりの距離に内心レース出走を後悔の念もでてきますが、気をしっかり持って先へ進みます。IMG_1971IMG_1973スタートから約4時間後、29.4k地点の第二エイドに到着。ここまでは想定していたペース通りです。六合町名物のかりんとうやオレンジを摂取し、水を補充して42.7k地点第三エイドを目指します。
IMG_1978IMG_1980プロデューサー松本大 氏のアナウス通りにここからはまた登りのコースに戻ります。スタートからの登りと違い傾斜もきつくなります。本来はここからややペースアップの予定でしたが想像以上に登りがきついので無理にペースをあげないことにしました。幸い森の中のトレイルなので暑さに体力が奪われ難く、また緑が濃い森のトレイルは気分が清々しくなります。
IMG_1989IMG_1993コース約7kを登り切ると野反湖に到着。遠くまで景色が見渡せます。静かな湖畔をトレイルラン。あまりの景色の良さに疲れを忘れるほどでした。レース規約では試走禁止エリアとなっており、レース当日もハイカーが多く訪れていました。なかなか走れない秘境です。
IMG_1996ようやく第三エイドへ到着。コーラとスポーツドリンクをがぶ飲みしたり、オレンジやバナナ、うどんを食すことができました。少し長めに休憩をとり、ここから先のペース配分を考え直します。
IMG_1999IMG_2001第三エイドを出発して今度は逆サイドの湖畔をスタートします。ほどなくして46kの立て看板が現れました。この地点で脚がダル重くなりダラダラと走りになってきたので『理由なく走るのをやめてはいけない』というルールを立てることにしました。登りになると『体力の温存の為』という自問自答を繰り返しながらフラットや下りのコースはできるだけ走ります。IMG_2002IMG_2008IMG_2004野反湖をぐるっと一周するとレースの最高地点弁天山(1653m)へ到着。ここから一望できる四万や草津の山々の景色は素晴らしかったです。コース自体も難易度が高く走り応えがあるレースでありますが、何よりもこの自然の雄大さを堪能できるのが今回のSPA TRAIL(四万TO草津)の醍醐味に感じました。IMG_2013IMG_2015IMG_2021一息ついて弁天山からは下りが約14k。森のトレイルを抜けると(おんたけウルトラトレイルの様な)砂利のトレイルに変わり緩い下りが続きます。下り終えたところで最後は沢のトレイルを抜けると第四エイドへ到着。井戸水の冷えた掛け水や、キノコ汁、同じくオレンジやバナナが振る回られ、ランナーたちを温かく受け入れてくれます。奥に足湯の小屋もあり、さすが温泉地ならではと思いました。足湯に入ったら再スタート出来なくなりそうなのでラスト20kを走り始めます。地元の方々の声援が心に響きます。IMG_2029IMG_2030IMG_2034程なくしてフラットなトレイルへ。身体はクタクタですが、不思議と走ることができます。牧草地の様な開けたトレイルに日の光がさして幻想的な雰囲気に心癒されながら前へ進みます。IMG_2036IMG_2037ようやく最終エイドであるチャツボミゴケ公園へ到着。ここでは山菜そばがふるまわれています。身体がしょっぱいものを求めているので、薄味ながら身体に浸み渡ります。ふくらはぎ・腿・お尻・腰・背中・腹筋・・・体中が筋肉痛ですが残り10kをラストスパート。IMG_2038IMG_2040ラスト10kは約5kで700mの登り、登り終えたらラン禁止区間と沢の横断を経て5kの下りです。エイドでジェルの摂取を怠ったので登りでは呼吸が乱れ、思うように足が上がらないので明らかにハンガーノック寸前でした。IMG_2041レースには関係ありませんが群馬の野湯でポピュラーな毒水沢がコース上にあったので写真撮影。沢を登ると上流に香草温泉があり、先日の草津温泉湯けむりトレランの最大の目的の場所だったので後ろ髪ひかれますが、ラスト4kは猛ダッシュ!重力に身を任せて転がる石の様にトレイルを駆け抜けます。
IMG_20140615_182217スタートから13時間21分43秒。怪我もなく無事にゴール。
50マイル(81.1k)の距離や4800mの累計標高がありハードなレースではありましたが、何よりも四万~野反湖~草津にかけての雄大な自然を肌で感じ、参加しているランナーは辛い表情ながらも生き生きとした姿があり、レーススタッフの方々の努力や地元の方々のサポートや応援が一つになった素晴らしいレースでした。
トレイルランを身近なフィールドで楽しむの良いですが、レースに出走することでトレイルランナー同士で趣味や経験を共感できるのも醍醐味の一つです。今後もさかいやスポーツではトレイルランニングのレースイベントに出店し、皆様のアクティビティを応援していきます!次回出店予定はROCKIN’ BEAR モントレイル・黒姫トレイルレース(6/28)です!
トレイルランニングのレースに参加を考えている、レースの装備を考えているなどありましたらお気軽にご相談下さい。もちろん登山のご相談もお待ちしております。

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