ギアあれこれ ~ヌンチャク(クイックドロー)編~
通販部マツダです。
フリークライミングにおいて、最も重要なギアとも呼べるヌンチャク。
しかし、このヌンチャクって重要なんだけど、こだわりを持って使用している人ってあんまり居ないような気がします。
私もそんななかの一人でした。
何が良くて、何が良くないのか、いまいちピンとこない。
ヌンチャクを触るときってのは、
ハーネスのギアラックから取り出して、ボルトに架けて、ロープをたぐってカラビナにクリップする。
そのほんの数秒間だけですよね。
そんな一瞬しか使わないモンに良いも悪いもあるのかと。
・・・しかし、道具ってのはよく考えて作られているんです。
他のクライマーの話も参考にしつつ、自分なりにクライミングするときに、「一体使いやすいヌンチャクってどんなのがいいのか?」ということを考えてみました。
すると、以下のようなポイントに着目するとよいことに気づきました。
『特に苦手になりがちなフレンチクリップ(カラビナを握りこんで外からロープを押し込むクリップ)の際に、クリップがしやすいかどうか』
これは、クリップに慣れているかどうかも大きいですが、カラビナの良し悪しにも大きく左右されます。
では、どんなカラビナがクリップしやすいかというと、
以下のような特徴を持つカラビナがクリップしやすいことに気づきました。
◆スパインが膨らむ形で湾曲して、指4本で掴みやすくなっている
◆カラビナの大きさは大きめでゲートが空けやすい
◆ゲートのバネが強すぎない(強すぎると指を挟みやすい)
クリップする際にカラビナに触る瞬間の感触は無意識に近いのですが、
上記の条件を満たしたカラビナって、無意識レベルでも「あ、なんか吸い付くようにクリップできる!」と感じられるはずです。
今回、上記の条件を満たしたカラビナを使用したヌンチャクを買おうと思い、ヌンチャクを新しいものに一新しましたが、
思ったとおり使用感が素晴らしかったので紹介したいと思います。
「ブラックダイヤモンド・ライブワイヤークイックドロー」
これは特にニクイのが、
スパイン部に滑り止めのギザギザがついていることです。
これがあるお陰で非常にフレンチクリップがしやすくなっています。
クリップが苦手な私ですが、ヌンチャクをこれに変えただけで、
クリップが一気に上達した気分です。いやまじで。
ボルト側のダイノトロンも、キーロックシステムなのでノーズの鉤がなく、ひっかかりがないので回収時もスムーズでした。
こういう道具由来のストレスがなくなると、
クライミング時のパフォーマンスはよくなるし、クライミングがより楽しくなるし、グレード向上にも繋がりやすくなると思います。
やっぱ、道具って大事。
甲府幕岩「ブルーマウンテン」
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