鯖街道トレラントリップ 其の壱
こんにちは、ウェア館 樋口です。
秋も深まり、標高の高い山は徐々に冬の装いに姿を変えつつあります。
今月はOMM JAPAN RACE開催ということもあり、さかいやスタッフ内でも
ファストパッキングやトレイルランニングがこれまでにない盛り上がりを見せています。
私もある程度勝手気儘な山行が許される無雪期の内に少し長い距離を歩いて(走って)おきたいと思い、地図を眺めてあれこれ思案の末、
かつて若狭の国(福井県小浜市)で獲れた鯖などの海産物を京都まで運んだ鯖街道と呼ばれる道の一つを京都側から歩いて(走って)みることにしました。
八重洲のターミナルから夜行バスに乗り、早朝京都駅に到着。
JR奈良線と京阪電鉄を乗り継ぎ出町柳へ。トイレで着替えとテーピングを済ませ、コンビニで食料を買ってから叡山電車に乗り込みました。
スタート地点の鞍馬駅。鞍馬駅に限らず叡電の駅はトイレがあっても小さい場合が多いので、着替えなどは出町柳で済ませておくのがオススメです。
誰もいないトレイルを北へ北へと進みます。雲の合間から時折陽が射しますが、あまり暖かくはないので、休憩も短めに。
登山道から林道へ。殆ど人に出会いません。同じ京都のトレイルでも比叡山や大文字山と比べるとアクセスが悪く、気軽に入れないせいでしょうか。
尾越の集落。観光地とは違う京都の別の顔を見た気がしました。寂しさに負け、携帯音楽機器で自分を鼓舞する曲を聴きながら通過。
峰床山の高層湿原帯。尾瀬のような風景を期待していましたが時期のせいか水は少なく、また人の姿もなし。いるのは私と鹿だけ。それでも陽射しが心地よかったのでベンチに座ってコンビニで買ったパンを食べて少し元気になりました。
オグロ坂峠を越えるとご褒美トレイル。ほどよい斜度の下りで思わずスピードを出しそうになりますが、落ち葉が積もってサーフェイスがわかり難く、転倒や捻挫は絶対に避けたかったので、紅葉を撮りながら自重気味に下りました。
トレイルを走り切ると初日の目的地である久多の里に到着。
お世話になった民宿久乃屋さん(画像は翌朝撮ったもの)。お風呂で汗を流してさっぱりした後、地鶏の鍋や川魚など美味しい料理をお腹一杯いただき(食べるのに夢中で撮り忘れ)、あたたかい布団で朝までぐっすり。ファストパッキングスタイルにはない贅沢な時間でした。
一日目
水平移動距離:約24km
積算標高差:上り 約1570m 下り 約1430m
其の弐(二日目)に続きます
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