アルパインクライミング ~八ヶ岳・中山尾根~
通販部マツダです。
先日、日帰りで八ヶ岳の中山尾根を登ってきました。
中山尾根とは、
赤岳鉱泉と行者小屋との間を隔てている尾根で、
頂上稜線近くまで詰めると、そこは切り立った横岳西壁の岩場であり、
アルパインクライミングのルートとなっています。
行者小屋から10分程赤岳鉱泉方面への登山道をゆくと、中山乗越です。
ここから尾根伝いに樹林帯を行きます。
先行者のトレースは全くなく、
膝下~時に腰・胸あたりまでのラッセルになりました・・・。
雪の落とし穴に嵌ると、抜け出すだけでも大変な労働です。
遅々として進まず、岩壁の取付まで2時間以上もかかってしまいました。
下部岩壁の取付です。
結構ぶっ立ってます。
このとき本来の取付地点よりも右の方に行ってしまい、
中間支点のほとんどないベルグラとミックス壁の登攀となり、
思わぬ苦戦を強いられてしまいました。
途中、体重をかけたらカムが外れる等、墜落一歩手前の危険な状態にも晒されてしまい、反省すべきクライミングとなりました。
上部岩壁。核心と呼ばれるピッチです。
しかしここは雪も全く付いておらず、むしろ比較的快適なクライミングでした。
核心部。若干垂直よりかぶっています。
思い切って登れば、アドレナリン放出で楽しい部分です。
痩せ尾根を登ります。
背後には、八ヶ岳の麓から北アルプスまで、高度感あふれる雄大な景色が広がります。
難しくなく、快適に登れる岩のセクション。
しかし高度感がすばらしい。
最終ピッチ。
ここを登れば日ノ岳頂上に到達します。
徒歩、ラッセル、岩のクライミング、雪稜と、次々現れる困難(楽しみ)を
持ちうる体力とテクニックを駆使しながらこれをクリアした末に、
疲れ果て、やっとの思いで到達するピーク。
充実しないわけがありません。
風が強くなってきたので、下りは登山道の地蔵尾根を使ってすみやかに下山します。
正面の阿弥陀岳が格好良いですね。
お問い合わせ先
さかいやスポーツ
東京神田神保町に店を構えて70年。多くのアウトドア好きに愛される「登山・アウトドア用品の専門店」。登山・キャンプ・トレイルランニング・クライミング等、多くのアウトドア用品と専門知識を持つスタッフがお客様のご来店をお待ちしております。